MENU
丸山プロとの対談
SHIGEKI MARUYAMA OFFICIAL SITE
MENU

廣田社長、丸山プロとの対談

廣田社長

当社の業務は、「安全と品質」を追求してお客さまに満足して貰うことをモットーとしていますが、丸山プロのモットーとしていることがありましたら教えて下さい。

丸山プロ

僕たちスポーツ選手に関しては、常に成績を残すことが絶対条件ですから、良い成績をどれだけ長く続けていくかが一番大事なことなので、モットーとしては昌運工業さんが「安全と品質」を掲げていらっしゃるならば、僕は「安定そして継続」を目標にやっています。

廣田社長

良い成績を安定して継続していくためには、健康管理が重要な要素になると思います。丸山プロはどのようなことに注意して健康管理を行われていますか?

丸山プロ

やはりシーズンオフの過ごし方が一番重要になりますね。オフにトレーニングをきっちりとすることで、まずは一年間の基礎体力のベースを作ります。ベースを作ったあとは、一年間ツアーの間でできること、例えばアウターを鍛えたり、ボディーバランスをチェックしたり、柔軟性を保ったりといった、身体のメンテナンスを続けていきます。要するにオフの間1~2か月でやった体力作りが全て最後まで持つかというと、やはりそれだけでは1年持たないですよね。シーズンオフで作った基礎体力を維持していくために、ある程度補給みたいなことをきちんとしていく。栄養でもそうですけど、一度に沢山食べたからといって、直ぐに多くの栄養がつくわけではなく、やはり毎日バランスが良い食事をすることによって身体の健康状態を保っていくわけです。あとは、怪我をしないように、サプリメントなどを利用して1年間、戦える身体作りをしています。

廣田社長

新入社員に対して、体力作りの秘訣がありましたら教えて下さい。

丸山プロ

まず、持久力をつけることが大事なので、日々どれだけ自分の身体を動かすか、例えば、エレベーターに乗るところを階段で行くとか、バスや電車を利用する時も一区間ぐらい歩いてみる、からはじめると良いですね。我々の仕事は、年間に日本列島縦断以上歩きますよ。アメリカツアーの時は、移動で地球5~6周を歩かずに飛んでいますけどね。動物全般に言えることですが、骨折などして歩けなくなってしまうと内臓が弱ってしまい体力が落ちるので、結局は、楽をしないで歩くことですね。最近の若い人を見ていると、下りでもエスカレーターに乗っているけれど、僕は余程のことがなければ乗りません。自発的に楽をせず歩くことを心掛けているし、小さな身の回りのことから自分に厳しくしていくことが体力作りに繋がると思います。自分に甘いと体力はつきませんよ。

廣田社長

当社は熟練者から若手社員への技術継承を大目標に掲げていますが、丸山プロがアマチュアの頃、先輩から教わったことで思い出に残っていることはありますか? 

丸山プロ

僕たちは、先輩たちのゴルフを見て覚えたことか大きかったですね。このようにして打っているとか、あのようにコースを攻めるんだとかをついていきながら覚えました。ただ、先輩から受け継いだものが10あるとすれば、全て正しいこと、自分に合っていることとは思いません。やはり、全て受け入れてしまうと自分自身を無くしてしまう世界なので、トリミングではないけれど、悪いところは省き、良いところだけ自分に残しましたね。ただ、会社のシステムというものはきちんとしたベースをもって先輩方がこなしていると思うので、そのベース部分だけは、真似しよう飲み込もうという気持ちがあれば早く吸収できるでしょう。人生先に一歩歩いた人の意見は、振り返ってみると正しいことが多いので、聞き流さず一回は脳に受け止めることによって、細かいアドバイスが理解できるようになり、自分のポテンシャルが高くなると思います。ポテンシャルが高くなる人は、喋ることもできるし、聞くこともできると僕は受け止めています。聞き流している人間は、自分の中で辞書というものがなくて、ピンチの時に直ぐに自分の経験や人からのアドバイスを開くことができないですよね。

廣田社長

先日、丸山プロ主催のジュニアファンデーションゴルフ大会が行われましたが、人材育成についてどのように考えていらっしゃいますか?

丸山プロ

僕が小さい頃には、ゴルフを教えてもらう環境が全くなかったので、自分がしてもらったからやるのではなく、自分たちが無くて困っていたことを今の子供たちに叶えてあげたいといった気持ちから始めました。誰にでもできることではなく、僕だからできることをやりたかったし、こういったものがあれば良いなと思ったことを次世代の子供たちに伝えていきたい、そのような場を作ってあげたいと思っています。特にゴルフについては、お金がかかるといったイメージがありますが、そういったものを排除してボランティア精神で続けていきたいです。子供たちに短期間で技術を教えることは難しいですが、プロの選手と接触するだけでも大きな影響を与えられると思います。大会は2000年から初めて、もう10年を超えましたが、子供たちが道具の進歩に適応する能力は、10年前と比較して格段にあがっていて、ゴルフが上手な小学生が増えてきたのは間違いないですね。

廣田社長

機械のメンテナンスを行う上で道工具が大事なのですが、同様に道具(クラブ)が重要な職業である丸山プロは道具についてどのようなこだわりがありますか?

丸山プロ

クラブヘッドの角度数からいうと0.5度、1~2㎜の角度の違いからこだわりを持ってやっています。僕らのクラブには、アマチュアの人のクラブには無いような、例えば328.6グラムというような表記が入っていて、プロになってからはグラム単位、ミリ単位の違いにこだわり続けています。クラブは僕の手の一部なので、それを信頼できる、つまりパートナーとして出会うことが大事であり、それを作り上げていくことが僕の重要な仕事の一つです。

廣田社長

当社はお客さまが満足してもらえるような仕事を目指していますが、プロもギャラリーに対してどのようなサービスを心がけていらっしゃいますか?

丸山プロ

ギャラリーに対してサービスをするということは難しいですね。お客さんは十人十色でものの考え方が違うから、例えば試合途中で声をかけられたときに、それに応えようとして一生懸命考えているうちに応えられなくなってしまい、不満を持たれる場合もあります。スポーツは全てが格闘技なので、試合をしているときはファイティングスピリットを燃やしているし、喜怒哀楽が表に出るので、ファンの方々にはその辺の心の動きや自分たちも一緒にプレーをしているような感覚で見てもらうことが、感動につながり、そのような素の自分を見てもらうことがファンサービスと考えています。

廣田社長

スポーツ界は先輩後輩の上下関係が厳しいと言われていますが、当社も同様であることから、上下関係をスムーズにいかせる方法はありますか?

丸山プロ

僕がデビューしたときなどは、体育会系の上下関係全盛時代でしたね。その頃必ず心掛けていたのは、ゴルフ場内にあるレストランの出入り口そばのテーブルに座り、入ってきた人全員に対し必ず立ち上がって挨拶をしましたね。プロになったときは、自分より年下の人は二人くらいしかいなかったので、会社の新入社員と同じで初対面の人でも挨拶は欠かしませんでした。そのことが、今でも先輩方から褒められます。今の若い人たちは、目が合わないと挨拶しない子が多くて残念ですね。

廣田社長

一流になれたまたは目標が達成できたと自負できた出来事は何でしたか?

丸山プロ

プロになってから2勝目以降でしたね。1勝目はどちらかというと誰でもあげられると思います。2勝目3勝目と勝てたときに初めてプロゴルフ界という社会に飛び込んでプロに近づいてきたかなと思い始め、1997年に4勝してこれでプロとして認められた思えるようになりました。それが、2000年以降アメリカツアーにチャレンジしたきっかけとなりました。

廣田社長

TEAM-MARUのトップである丸山プロは、スタッフをまとめるためにどのような工夫をされていますか?

丸山プロ

スタッフとはよく話すこと、食事をすること、いろんな環境を一緒に味わうことを心掛けています。一緒にいることによって、自分の生き様を見せることができ、コミュニケーションも取りやすくなりますね。美味しいものも不味いものも一緒に食べるといったことを大事にしています。

廣田社長

職人さんたちの中には仕事柄あまり話をすることを好まない人がいます。丸山プロは話し下手な人たちとコミュニケーションを取るためにどのようなことをしますか?

丸山プロ

とにかく質問攻めにします。僕は結構人と話すのが好きなので、どんな些細なことでもがんがん質問します。そして、相手を笑わせる。笑わせた者勝ちと言ったところもあるので、笑わせることでコミュニケーションをとるようにしています。

廣田社長

当社は電力の安定供給のために主に発電所の機械設備をメンテナンスしている会社ですが、応援メッセージをお願いします。

丸山プロ

震災以降、節電を心掛けるようになって電気が使える喜びを感じています。電力会社の関係者の方々には、特に被災地における早めの復旧復興のために、誇りと責任を持って仕事にあたってもらいたいと思います。日本中が被災地の復旧復興をモチベーションとして持てたので、この夏の電力不足を平然と乗り越えることができましたよね。 昌運工業の皆さん一人ひとりの努力が、電気の安定供給に役立っていることをモチベーションとして、これからも10年20年と活躍していって下さい。

廣田社長

昌運工業株式会社として丸山プロを全面的にバックアップしていきたいと思います。戦うフィールドは違いますが、お互いにがんばっていきましょう。

PAGE TOP